山鳥の矢 その3
それから急に嫁の姿が見あたらなくなりましたが、まもなく一本の太い矢を憾ってきていいました。
「じつはわたしはあなたが助けてくれた山鳥でございます。
おかげでいのちが助かりました。
この矢は山鳥の宝の矢でどんなものでも射通すことができるのです。
さあ、これで悪者を一刻も早く退治して下さい。」
こういい終った瞬間に、嫁の姿がぱっと町鳥の姿にかわりました。
「あっ。」
びっくりしているカカさんと息子をあとに、山鳥は峠の山めざして飛んで行きました。
息子は山鳥からもらった矢で悪者をみごとに退治して、村人から感謝されました。
それからというもの、その矢を持っているために、息子はどんどん出世してよかくらしをしましたそうじゃ。
・・・
以上、屋久島の民話「山鳥の矢」でした。